よくお買い物のご依頼をいただく商品の1つに「パテック・フィリップ」や「ロレックス」などの高級腕時計があります。
単純に日本で販売されていないモデルを購入希望の方もいらっしゃれば、価格高騰をよく知られていて投資をしたいという方からのご依頼もあります。
販売前から定価の2倍以上のプレミア価格となる時計もあるので、資産としての投資対象になっているんですね!
私たちのサービスでも腕時計の購入実績はある程度あるのですが、転売防止のための購入制限などもあるため、買えるかどうかはご依頼者の状況にもよります。
今回の記事では、同時期にいくつかの高級腕時計の購入依頼があり、特に価格が高騰しやすい腕時計に関して調査をしてきたのでご報告したいと思います!
ハワイで人気の高級腕時計ブランド
私たちは海外バイヤーとして様々な商品をチェックしているので、転売もしくは並行輸入に関してはかなりの実績と経験があります。
お買い物の代行だけではなく、輸入販売も事業にしているので、高級腕時計のように1個で数百万円の資産価値につながる可能性があるとなるとついつい調査依頼以上に調べてしまいます。笑
その結果、ハワイで価格が高騰しやすいブランドを5つまとめたので、是非参考にしてみてください。
パテック・フィリップ
世界3大時計ブランドの1つで、その中でも頂点と名高いブランドです。
ブランド力、ステータス、時計の精度、歴史、メンテナンスといった「価値が下がらない時計」としての条件を全て満たしています。
いつも価格が高騰しておりますが、カラトラバ、ノーチラス、アクアノートの3モデルは人気絶大ですのでもし買えるなら絶対に買っておくべき時計となっています。
個人のステータスとしても、資産として投資としても、最も安心のメーカーだと感じます!
ロレックス
この名を知らない人は存在しないと言えるほど時計業界では有名なブランドです。
誰もが名前を知るという究極のステータスとブランド力が強力なので、今後価値が下がることはほぼないのかなと感じます。
世界一の人気を誇ると言われるエクスプローラーを筆頭にデイトナ、GMTマスター、サブマリーナの3モデルは投資の価値が非常に高いと思われます。
世界3大時計ブランドほどの高騰はなさそうですが、それでも定価で買えるなら間違いなくラッキーでしょう!
オーデマピゲ
こちらも世界3大時計ブランドの1つで、特にアメリカでは絶大な人気を誇るブランドです。
日本では少し知名度が落ちるかもしれませんが、確実にプレミア価格となっています。
年々定価も上昇しており、その中でもロイヤルオークは間違いなく今後も価格が高騰していくような雰囲気があります。
今後日本で知名度がついて来ることを予想しますと、もしかすると一番投資価値のあるブランドかもしれません。
ヴァシュロンコンスタンタン
世界3大時計ブランド最後の1つ、世界で最も古い歴史と伝統を体現しているブランドです。
パテック・フィリップやオーデマピゲに比べるとそこまで価格は高騰していないのですが、手堅く値上がりを続けています。
オーバーシーズが最も投資価値が高いモデルとなっています。
中古品は他のブランドに比べてかなり価格が安いので狙い目かもしれません。
ウブロ
有名人や経営者に人気がある、近年最も勢いのあるブランドです。
歴史は1980年創業と新しく、新時代の時計として斬新なモデルが富裕層の心を掴んでいます。
今後、ますます伸びていくことが予想される要素が多いので、投資と考えれば優秀かもしれません。
お金の単位をあまり気にしない富裕層が欲しがることからか、幅広い価格帯の商品があることが特徴です。
高級腕時計の価格が高騰していく理由
中古の腕時計というのは、基本的には一般的な商品と同じように、シーズンが終われば値崩れする印象がある部類のものです。
通常だと多くの時計は発売時が最高値で、その後は価格が下がっていきます。
その中でどんな時計が「価格高騰する」もしくは「値崩れしない」のかを調べてみました。
- 生産数が圧倒的に少ない
- ブランドにステータスがある
- 時計の工芸品としての価値が高い
- 中古市場で人気がある
大きく分けると主に上記の4つの条件があるようです。
【条件1】生産本数が需要よりも少ない
どんな商品でも、「生産数>需要」であれば価格が下がります。
逆に「生産数<需要」であれば高くても買いたい人が出てくるので、どんどん価格が上昇していきます。
売れるからといって増産しないということがまず1つ前提としてある条件でしょう!
世界で数量限定で販売されている時計が信じられないような金額になっているのはそのためですね。
【条件2】ブランドにステータスや歴史がある
いわゆる高級ブランドと呼ばれるものには必ず、ステータス性と歴史、つまりブランド力というものがあります。
そのブランドの名前を聞けば、誰しもがその商品をイメージできるステータス性。
100年以上の歴史がある老舗ブランドであれば、今後も今までのように価値の高い商品を排出し続けるだろうという安心感。
これらが投資家にとっても、個人にとっても安心して買える一生物の商品となります!
【条件3】機能よりも芸術としての価値
高級腕時計の多くは機械式時計で、機能よりも芸術としての評価が高いです。
もちろん機能面でも、丈夫で防水性や耐磁性が高いといった時計としての高い精度を持っていることは非常に重要です。
でもやはり、ケースや文字盤の美しさ、装飾や高級な素材が使われていることなどの芸術としてクオリティーが高いことの方が重要です。
そしてこの点こそが、絵画と同じように何十年経っても価値の下がらない時計の絶対条件となっています!
【条件4】中古市場で人気がある
アンティーク時計に価値があるということは、そのブランドのメンテナンス体制がしっかりしていることを意味します。
やはり一生物の商品だからこそ、しっかり修理をして100年後でもそのまま使える時計が価値のあるものなのだと思います。
時計の生産ばかりに力を入れて、メンテナンス体制がしっかりしていないブランドはダメということです。
例えば、実際に時計が壊れてしまった時に「パーツがなくて修理できない、異常に高い修理費が必要」などということになりますからね。
高級腕時計を買いに行く時のお店の反応
100万円を超えるような腕時計をお買い物代行することは多くはないですが、それでも年に数回程度はご依頼をいただきます。
ハワイにはこういう高級腕時計を取り扱う正規代理店がいくつかあることに加えて、高級腕時計メーカーとコラボしている高級ブランドもあるためです。
そこで、そんなご依頼を受けた時のお店の反応をご紹介したいと思います。
正規取扱店の反応
まずは過去にも何回かご依頼をいただいた時計ですが、「パテック・フィリップのノーチラス」と「ロレックスのGMTマスターⅡ」について正規店の2店舗で話を聞いてみました。
お店側の対応はどちらも同じで、
- 2週間に1回ほど入荷はしているが、転売防止のため新規の方には売れない
- 過去に購入実績のあるカスタマーが数百人待っている状態
- 購入実績があって今から予約してもおそらく3〜4年は待つ
という感じでした。
やはりどうやっても新規で購入実績がないとウェイトリストにも入れないような状況です。
一方で過去にある程度の実績がある方でしたら、ある程度の期間は待つことが多いですが購入はできるという印象があります。
コラボしている高級ブランドの反応
次に、「パテック・フィリップのカラトラバ」と、同じく「パテック・フィリップのTwenty-4」のティファニーコラボ腕時計のご購入依頼がありました。
コラボ商品の場合は在庫があればすぐに購入することができました。
また在庫がなくてもすんなりウェイトリストに登録をしてもらえる印象があります。
今回はこれらの腕時計の購入の際に、「パテック・フィリップのノーチラス」の購入ができるかも担当者に聞いてみました。
その結果は、「2本のノーチラスが入荷予定だけど、ウェイトリストはかなり長いです。可能性があるとするならジュエリーと合わせて買ってくれた場合ですかね。」とよくある高級ブランド店の対応でした。笑
やはり人気商品はそう簡単には売ってくれないようです。
ハワイと日本での高級腕時計の価格差
上記で解説したなかなか買えない時計ですが、普通に在庫のある高級腕時計の場合は日本よりも10〜20%くらい安く購入できることが多いようです。
もちろん為替レートのタイミングにもよるのですが、一般的には他の高級ブランドと似たような感じですね。
ただし、ハワイでの時計を購入する場合には消費税(4.712%)と、日本への持ち込む際の消費税(10%、時計の関税は無料)がかかります。
イメージとしては、ハワイで定価が100万円くらいの時計を買った場合、消費税が約5万円、日本へ輸出した場合の消費税が約10万円となるため、日本での購入価格が115万円以上ならばハワイで購入した方がお得ということになります。
高い買い物になると思いますので、よく比較してから購入してくださいね!